発電電力量と日照時間
太陽光発電システムの発電量は発電システムが設置される環境によって大きく変化します。たとえ同じ太陽光発電システムを使用しても設置される地域が違えば発電量はどちらか片方のほうが大きくなる可能性があります。そうした発電量の変化に大きく関係するのが日照時間で、この日照時間がどれだけ長いかどうかで発電量は変動します。
そもそも日本は世界的に見て日照時間が短い国といわれています。日本の特徴の一つである四季折々の天候の変化のおかげで日本は梅雨や台風に積雪といった天候の変化が多くの地域に起こるので日本全体の平均日照時間は必然的に短くなってしまいます。特に北海道や東北地方といった北日本側は積雪がある上緯度も高いため日照時間が他の地方と比べても短めです。
それでは日照時間が短い地域では太陽光発電の発電量は期待しないほうが良いのかというとそういうわけでもありません。太陽光発電の発電量は様々な要因によって変動するので日照時間が短い分は他の要素で十分補うことができます。太陽光発電システムは気温が低い土地のほうが性能をフルに発揮することができますし、ソーラーパネルの枚数を増やしたり設置する場所を工夫すれば十分な発電量を確保することができるでしょう。