ドイツの政策と他国の太陽光発電メーカー
ドイツの太陽光発電政策は太陽光発電を導入すると様々な利益を得る事が出来る状況にして太陽光発電システムを普及させるという形で進められていたように見受けられます。その結果太陽光発電システムを導入する一般家庭や企業は確かに増加しましたが、その結果は予想していたものとは少々違う結果となりました。
初めの目論見としてはドイツ国内の太陽光発電メーカーに注文が集まるようになり企業は成長、各メーカーで競い合って国内経済を発展させるというのが一番の理想だったのではないかと思いますが、そこに中国や台湾といった他国のメーカーが次々と太陽光発電の販売に乗り出してきました。現在日本で販売されている中国製の太陽光発電システムの価格を見ると分かるように中国製の発電システムはとにかく安く、しかもそれが大量に販売されています。
こうしたダンピング商法にドイツの高額な太陽光発電システムは一切太刀打ちできなくなってしまい、国内シェアのおよそ8割が中国や台湾といった他国の製品に奪われてしまいました。そのおかげで国内の経済を発展させるどころかいくつもの太陽光発電メーカーがつぶれるという最悪の結果に繋がってしまい、太陽光発電の普及率の増加を引き換えに手痛いダメージを負ってしまいました。