発電量と気温の関係
太陽光発電を導入する前にシミュレーターなどを利用して発電量を計算してみたけれど実際に発電システムを利用してみると発電量がシミュレーターの予想結果よりも少なかったということは全く無い話ではありません。太陽光発電システムは陽が上っているかどうかに加えて様々な要因によって発電量が変動するので、時にはシミュレーターの予想結果よりも少ない発電量になったり逆に発電量が増える場合もあります。
こうした発電量の変化の原因は色々あり、例えば気温の変化による発電システムの性能低下もそうした原因の一つです。太陽光発電システムは気温が高ければ高いほどパネルの性能がどんどん下がっていき、逆に涼しければ涼しいほどパネルの性能は上昇してきます。なので、強い日差しが照りつける夏は太陽光発電にもってこいの季節に見えるかもしれませんが、実はパネルの性能が非常に低下しやすい季節で、日差しが強い分のプラスを性能低下のマイナスで削ってしまいます。そのため太陽光発電には夏はそれほど向いていないとまで言われているのです。
理想としては北海道や東北地方など夏でも涼しい地域が太陽光発電を利用する土地として向いているそうなのですが、冬に積雪がある上日照時間も短いというマイナス面もあるため全てが理想的な環境というのは中々無いそうです。