経済政策
電気料金の値上げは、東日本大震災以降、経営の苦しくなった電力会社としては、ある程度、いたしかたないところがありましたが、経済政策によっても電気料金の値上げに拍車がつけられる可能性があります。アメリカ経済や日本経済の「アベノミクス」などのインフレ目標がある限り、固定費の電気料金などが値下がりすることは無くても、今後、値上がりすることは十分に考えられます。
政府としては、原発を一度は、全て停止するという方針を打ち出しましたが、電気料金の負担が大きくなることや、火力発電だけでは電力を賄うのに限界がある、などで当面はこの原発停止の方針を見直すことにしています。実際にコストは原子力発電の方が火力発電よりも安く出来るというメリットもありますが、東日本大震災の福島原発のように、ある程度のリスクもあることが分かってしまったので、国の政策としてどちらを優先するべきか、ということは非常に難しいテーマとして問われるようになってきました。
可能であれば、電気料金の値上げは、国民としては歓迎できないところがありますが、決定されてしまったことに対しては、ある程度、やむおえないとして、対応していくしか、当面は仕方がないところもあるでしょう。