建設にはいくら掛かるの?
発電所を建設する際にかかる費用は、発電所を設置する場所の土地代や土地の状態や状況、さらに送電線への接続条件などによって大きく変動しますが、国家戦略室コスト等検証委員会の出した政府試算結果によりますと、1MW(=1000KW)の発電量を持つ発電所にかかる建設費用は約3.5億円となっています。ちなみに、現在の日本で主流である火力発電では、同じ1MWの発電量を持つ発電所を建設すると約1/4倍しかかからないということです。これら2つの発電方法を比較してみると、火力発電の方がコストパフォーマンスは高いと考えるのが自然です。しかし、火力発電に必要となる燃料は枯渇することが懸念されているため、永久に火力発電を行うことが物理的に厳しいことがわかっています。このため、コストパフォーマンスが低いと思われる太陽光発電の、更なる開発が必至となります。この他にも、水力発電や地熱発電、さらに風力発電などの自然から得たエネルギーを利用する発電方法もコストパフォーマンスは、火力発電に比べて低いです。しかし、これらの建設にかかる費用は需要が高まれば減少しますし、今ある技術よりも良い技術開発によって、建設費用は減少する可能性もあります。