発電した電気は誰のために使われる?
アパートの屋根や庭などの空きスペースに発電設備を導入した場合、発電した電気の使い道にはいくつかのバリエーションがあります。
1つ目のケースは、オーナーの副収入とするケースです。発電した電気を全て電力事業者に売却し、その売却収益を副収入とします。発電設備導入に伴う初期費用はゼロではありませんし、発電設備の維持、保守にもコストは掛かりますのでこのケースが一般的です。
2つ目のケースは、アパートの住人が使用する電気に充足するケースです。アパートで使用される電気を全て物件自身の発電能力で賄うことができれば、電気代込という付加価値を付けた物件として賃貸市場に出すことも可能です。また、海外では発電した電力をアパートの住人に有料で販売するビジネスも始まっています。
3つ目のケースは、アパートの玄関や廊下といった共用部分に必要な電気として使うケースです。発電設備がそれほど大きくなく、売電するほどの電気が作れない場合に適していると考えられます。
また、上記の3つのケースのいずれか1ケースだけしか選択できないわけというわけではありません。ですので、各々の状況に応じて、どういう組み合わせが最適かを考えることも必要です。