レンタルもできる蓄電池
現在はまだ価格が高い水準にありますが、技術開発の進展や量産体制の確立などによって価格の低下が進めば、各家庭でレンタルして使用できるようになる日もそう遠くないでしょう。
借りるために多少月々の費用が掛かるとはいえ、家庭の中に設置することができれば十分釣り合うメリットがあります。
一つ目は、電気料金の軽減です。電気の余っている深夜の電力(深夜電力)の料金は一般的な家庭で契約している従量電灯Bの電気料金よりも大幅に安く設定されています。そのため、電力会社と契約している電気の契約を深夜電力に切り替えることで、電気料金の安い深夜に電気を蓄えて、電気料金の高い日中は蓄えた電力を使うというユースケースが実現可能になります。また、蓄えた電力を電力需給が逼迫している電力会社に販売することで利益を得られる可能性もあります。
二つ目は、災害時の電力確保です。家庭内に電力を蓄える事ができるのであれば、電柱の倒壊などによって電力会社からの電力供給が出来ない状況に陥った場合であっても、家庭内で家電を使用し続けることが出来ます。災害時に電力が使用できればラジオなどを使用した情報収集ができますので冷静に行動することができるでしょう。