太陽光発電システムの発電効率とは
太陽光発電システムは太陽光のエネルギーを全て電気に変換するというわけではありません。太陽光を吸収してそこから電気を発生させるまでに多くのエネルギーを使用します。現在一般家庭向けに販売されている太陽光発電システムの発電効率はおよそ20%が限度といわれており、この数値は現在ソーラーパネルの原料として使用されているシリコンの限界値とされているため、太陽光発電システムのこれ以上の発電効率アップは難しいと考えられていました。
しかしそれも昔の話で太陽光発電の研究を行っている各メーカーでは現在の太陽光発電システムよりも遥かに発電効率の良い製品を開発すべく日夜研究に励んでいます。そんな中世界で一番発電効率のよい太陽電池セルがこの日本で誕生しました。この太陽電池セルは複数の化合物半導体を材料にした化合物3接合型太陽電池と呼ばれるもので、3つの太陽光吸収層を効率の良い形で重ね合わせていった特殊なつくりをしています。
この製造法により達成した発電効率は37.7%と一般販売されているものよりも遥かに高い数値をたたき出しました。この太陽電池セルが実際に使われるようになるのは残念ながらまだまだ先のことになるそうですが、これから先も太陽光発電は進化を続けていくことでしょう。