太陽光発電の安定化
東日本大震災をきっかけに起こった脱原発の動きは太陽光発電に注目を集めるきっかけにもなりました。原子力発電所の完全停止に備えて大型の太陽光発電所の開発が全国で行われていますが、原子力発電所と違って太陽光発電所は電力を毎日確実に作ることができません。
その理由は当然天候の問題です。太陽光発電は晴れの時と雨の時では驚くほど発電量に差があり、雨の時の発電量は晴れの時のおよそ10分の1にも落ち込むそうです。そのため晴れた地域では電力が有り余っているのに雨が降っている地域では逆に電力不足になってしまうといったトラブルが発生してしまうことは当然といえます。
もちろんこうしたトラブルを起こさないための研究は行われており、その研究のひとつが蓄電システムを用いた電力の安定化です。どういった仕組みで電力を安定化させるのかというと、まず太陽光発電で電気を生み出した後すぐに他の地域へ電力を供給させるのではなく、一度蓄電池に電力を全て充電させて、そこから一定の電力を供給させるという手法をとることで、天候が変化しても一定の電力をマークするようにするという仕組みです。それ以外にも様々な研究が続けられているので、将来的には今よりも安定して電力を供給することができるようになるでしょう。